ハローGの海外自主調査レポート

海外レポート

ブラジル市場情報

ブラジル人女性は、美容に非常に気を使うことで知られており、事実、CT"F市場の規模では世界3位である(2009年)。第1位はアメリカで小売価格ベースでの市場規模は、約589億ドル(約5兆9000億円)で世界全体の約17%を占める。しかし、リーマンショック以降の経済危機の影響で、消費は停滞気味である。第2位は、日本の399億ドル(約3兆6000億円)、そしてブラジルの284億ドル(約2兆6000億円)と続く。成長率ではやはり中国が群を抜いている。その一方、一人当たりの平均年間購入額に換算してみると、アメリカ約45,000円、日本約75,000円、フランス約49,000円、ブラジル約32,000円で、ほぼ欧米の水準に達している。一方中国は約3,900円で一人当たりでみるとまだまだ小さい。しかしこれは、中国は沿海部とそれ以外の格差が大きく、国全体の平均でみると額としては小さくなってしまうことによる(今後の成長余地がまだまだあるということでもある)。興味深いのは、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペインの各国の個別規模はそれほどでもないが、EU 全体としてみると、719億ドル(約6兆5000億円)となり世界全体の約21%とアメリカ市場をしのぐ規模となる。ただ、経済危機の影響を受け成長率としては低くなっている。これらを総合すると、ブラジル市場は、単独市場としての規模、成熟性などから大きな可能性を秘めている市場といえる。

ブラジルは、BRICs諸国の中でも比較的経済危機の影響が少なかったといえ、豊富な資源、農業などを中心に着実に発展しつつある。アメリカともにバイオエタノール大国であるが、アメリカがとうもろこしから生産し、飼料や食用市場と競合し価格の高騰を招いているのとは対象的に、ブラジルではサトウキビから生産し、さらに特筆すべきこととして、ブラジル国内で消費されており、国内産業の発展、それによる中間層の拡大、消費の増大といった好循環を生み出せている。その一方で、複雑な関税、現地企業との提携なくしては困難な流通体制確保など、市場開拓には様々な課題があることも事実である。

ブラジルのマクロな情報は日本のニュースなどでも比較的報道されているが、ブラジル人の基本的な生活様式、消費者動向などは、意外と知られていないのが現状である。日本企業にとって、ブラジル市場は、消費財などにおいて大きな可能性を秘めているが、こういったミクロ的な動向なくして的確な進出は困難である。

市場の概要(ビューティ、健康市場の消費者動向の例)

ブラジル人女性の美容、ファッション、健康に対する意識はとても高く、特に、都会サンパウロに暮らす女性は大変気を使っている。その中でも、ネイルとヘアケアには非常にコストをかける傾向がある。ブラジルでは、大学生からOL、主婦、高齢者など、美容に無頓着そうな女性まで全員が爪に非常に気を使う。ネイルサロンは(日本やアメリカに比べて)非常に安価なため、週一回は通い(両手両足で35レアル程度)、手と足の指先をいつもきれいにしている(自分でネイルのケアをする女性はほとんどいない)。ネイルは単色だが赤、ピンク、黒、黄色、青などの派手な色が多く、最近ではネイルアートや日本やアメリカで流行っているジェルネイルも徐々に注目されてきている。

ストレートでさらさらな髪を求めるブラジル人女性は、シャンプー、トリートメント、髪日焼けプロテクションなどのグッズを沢山購入するだけではなく、美容院へも頻繁に通う。髪の脱色をしている女性も大変多く特にメッシュ(所々金髪に脱色するスタイル、日本でも10年位前に流行った)をしている女性が多くみられる。平日などは化粧をしないブラジル人女性だが、ナイトライフ好きなブラジル人女性は、週末の夜や結婚式などのイベント時にはきれいに化粧をする。

ブラジルではビーチで休日を過ごすのが日常的である為、水着やボディーケアにも非常に気を使う。毎年新しい水着を数枚揃えるのはブラジル人女性の楽しみでもあり、友人とショッピングへ繰り出し新しく買った水着を互いに見せたりする。ブラジル人女性に多く見られるヒップのセルライトやエストリアを消す美容グッズやエステサロンにもコストをかける。小麦色の肌が美しい、セクシーと思われるお国柄だけあって、日焼けサロンへ通う女性も多く、日焼け用グッズやビーチ後のスキン、ボディケアグッズも人気だ。ブラジル人女性の着るビキニ(ブラジリアンビキニ、超極細ビキニ)は、露出度が大変高いため脱毛処理(ブラジリアンワックス)はサロンで頻繁に行っている。

健康面では、ビタミンなどの健康サプリメントを摂取する女性が多く、薬局にはそれ関連の商品が多数並んでいる。パーソナルトレイナーを雇ったりジムへ通い体を鍛える女性が多く、会社帰りにそのままジムや公園へ行き、最低週2回程度運動するのは普通である。

日本製化粧品で人気なのはS社製などだが、高額のため中流階級以上の女性が消費層となっている。情報収集はブログやファッション雑誌でおこない、ショッピングモールやインターネットで購入する傾向がある。

流通

ブラジル市場、特に化粧品市場の流通は、輸入、元卸、地域単位の卸、小売店といった構造である場合が多い。特に、広大な国土に点在する都市は別市場といえ(サンパウロを中心とした南部とアマゾンの北部地域とでは市場傾向も異なる)、全国規模で効果的な営業、流通経路を確立するには、各地域毎に営業拠点(地域単位の卸業者)を設定することが効果的である。

複雑な関税も課題のひとつで、現実的には、完成商品を海外から輸入するより、現地企業との提携(合弁など)により、ブラジル国内商品として販売する方がトータルのコストを勘案した際には低くなる可能性もある。しかしながら、はじめて進出を検討している中小企業にとっては、いきなりの現地化は資金面なども含め困難もあることから、各業界独特の流通構造、商習慣、価格構造などを十分理解したうえで、最適なビジネス形態を選択することが不可欠である。

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